心の傷(トラウマ)とは?
感情がとても強い時、そのイメージは心の中の隠れた部分、潜在意識にも届きます。
あなたが抱くイメージや感情は、どれも大切に潜在意識に納められます。
それが時には「心の傷(トラウマ)」を作ることがあります。
心の傷(トラウマ)の遺伝
最近の研究では、心の傷(トラウマ)が親から子や孫へと遺伝することがわかってきました。
親が経験したストレスは、子供に遺伝することがあります。
エピジェネティクスとは?
エピジェネティクスという研究分野では、細胞の記憶について研究しています。
エピジェネティクスとは、「DNAの配列は変わらない、しかしその機能に遺伝的な変化が起きること」を指します。
DNAの影響
人間の遺伝情報を担うDNAは、全DNAの2%未満です。
残りの98%以上のDNAは、遺伝情報を持っていないDNAです。
遺伝情報を持たないDNAでさえ、環境ストレスや精神的なストレスの影響を受けて変化することが研究で分かっています。
ストレスの遺伝
遺伝情報を持たないDNAは、変化することで子孫に情報を伝えます。
そのことで、ストレスの多い環境に適応するための特徴を子孫に持たせます。
親が経験したストレスに、子供が生まれながらに適応する能力を持つためです。
ストレスの影響
しかし、これらの情報は時には有害になることもあります。
例えば、戦争地域に住んでいた人の子供は、突然の大きな音に驚いて身を縮める能力があるかもしれませんが、危険のない環境では、その能力がストレスや病気を引き起こすこともあります。
ストレスの伝達
研究では、少なくとも3世代にわたってストレスが伝わることが分かっています。
親がストレスやトラウマを経験すると、子供や孫にもその影響が伝わると考えられています。
家系的な影響
親や祖父母の影響によって、自分にはどうしようもない家族のパターンやストレスが遺伝している可能性があります。
タイムウェーバーでの分析
タイムウェーバーは、心の傷や遺伝的な影響を分析することができます。
自分が気づかないうちに持っている思考パターンやクセを知ることができます。
あなたが望むなら、その思考のクセや悪いパターンを解消するためのアファメーションを送ることもできます。
変化のプロセス
長い間の思い込みや代々伝わってきた心の傷は、すぐに劇的な変化を起こすわけではありません。
しかし、継続していくと、少しずつ変化が現れてくるでしょう。
参考:「心の傷は遺伝する」マーク・ウォリン (著), 野中香方子 (翻訳) 恐怖体験は引き継がれる。ホロコーストの生存者の子孫の遺伝子にトラウマが伝達されていることが判明(米研究) ストレスは遺伝する。マウスの父親は精子を介して子孫にストレス反応を伝えていることが判明 母親が幼い頃に体験した痛みが、その子どもにまで影響を及ぼす可能性、羊の実験で明らかに(英研究) 不安障害が親から子へと遺伝するメカニズムのヒントがサルを使った実験で得られる(米研究) 仲間がいじめられているのを見たマウスはうつ病になる