強い感情を感じた時に、そのイメージは潜在意識に届きます。
時にその強い感情は「心の傷(トラウマ)」を生み出すことがあります。
最近の研究で心の傷(トラウマ)が世代を超えて遺伝することが分かってきました。
理化学研究所の2011年のプレスリリースでは「親の受けたストレスは、DNA配列の変化を伴わずに子供に遺伝する」とあります。
そのことについて『心の傷は遺伝する』(河出書房新社)マーク・ウォリン著、野中香方子訳によると、細胞の記憶に関する研究でエピジェネティクスという分野があります。
エピジェネティクスとは「DNAの配列が変わらないまま、その機能に遺伝的な変化が起きること」です。
人間の遺伝情報を担うDNAは、全DNAの2%未満です。
残り98%以上のDNAは、遺伝情報をコードしないDNAです。
遺伝情報をコードしないDNA であっても毒素や栄養不足といった環境ストレスや、精神的ストレスの影響を受けて変化することが研究で分かりました。
乱暴な言い方をすると98%以上のDNAが、環境ストレスや精神的ストレスの影響を受けるということです。
それら遺伝情報をコードしないDNAは変化することで子孫に情報を伝え、ストレスの多い環境に適応するための特徴を子孫に備えさせます。
親が経験したのと同じストレスに対して、生まれながらに適応する能力を備えさせるためです。
しかし、時にこうした情報は有害に働きます。
たとえば戦争地域に住んでいた人の子供は、突然の大きな音に反応して身を縮ませるのは爆撃から身を守ることに役立つかもしれませんが、何の危険もない環境では、その能力を持って生まれた人にストレス性の障害や病気を引き起こす可能性があります。
人間の多世代にわたる研究はまだ進行中ですが、ストレスは少なくとも3世代にわたって伝達されるという研究結果から、研究者たちは、ストレスやトラウマを持つ親は自分の子供だけでなく孫にもそのパターンを受け渡すと推測しています。
余談ですが聖書の中に親の罪や不正が3世代から4世代の子孫にまで影響すると書いてあるところがあります。
翻訳によって詳細は異なりますが、新共同訳聖書では以下の通り「主は、忍耐強く、慈しみに満ち、罪と背きを赦す方。しかし、罰すべき者を罰せずにはおかれず、父祖の罪を子孫に3代、4代までも問われる方である」(民数記14章18節)
これらのことから、自分ではどうしようもない家系的な影響により「なぜだかわからないいけど…」という悪いパターンやストレス、思考のクセなどが遺伝である可能性も考えられるのではないでしょうか?
タイムウェーバーは心の傷の遺伝、あなたにはどうしようもない家系的な影響を分析することができます。
その中で自分にとってマイナスになる無意識の思い込みやクセが分かることがあります。
そしてあなたが望むなら、その思考のクセや悪いパターンを解消するためのアファメーションを調整波として送ることができます。
長年の思い込みや代々伝えられた心の傷には、目に見えてすぐ劇的な変化が起こることはないですが、続けていくうちに少しずつ変化が起きてきます。